目次
今回おすすめしたい本はこちら 『プロカウンセラーが教える 他人の言葉をスルーする技術』
いつも、他人の言葉に振り回されて、毎日へとへとになっていしまっている
HSPさんに朗報
人間の言葉は、大して価値がないことが、判明しました。
今回ご紹介する本はこの本です。
下記に当てはまる人は、参考にしてみてください。
- 他人からどう思われているかがしばしば気になる
- 他人の言葉をスルーするできない。
- 上司の指示は、出来る限り実行しなければいけない。
- 他人に対して誠実でありたいと思っている。
- 他人が怒っていないか?気分を害していないか?気になる時がある。
- 嘘をつくのが苦手で、自分の秘密を作ることが苦手だ。
- 失礼なこと理不尽なことを言われても反論したり怒ったりできない。
- 自分に対して厳しい指摘ほど耳を傾けなければならないと感じる。
- 何かあると自分が悪いと思ってしまいやすい。
- 他人から指摘を受けたら、それをもとに反省し、自分を改善させなければいけないと思う方だ
- いい加減に言葉を扱うことができない。
- 他人の話を聞かない人耳を貸さない人、独善的な人と思われたくない。
- 他人は自分が見落としている重要な知識や情報を知っていると感じることがある。
- 何かを判断する時も、なるべく他人の意見を聞かなければならないと考えている。
- どちらかと言えば自分に自信がなく、自分の意見を言うことが苦手な方だ。
あの人の言葉が、いつまでも頭から離れない…
何気ない言葉がずっと頭から離れずに
家に帰ってからも 休みの日も
そのことばかりを考えてしまうことってありませんか?
僕は、よくあります。
大体、下記のループに入ると抜け出せません。
- 気にしても仕方がないと自分に言い聞かせる
- 「あー、忘れた忘れた。」と半ば、無理やり自分にい言い聞かせてみる。
- ふと気づくと、そのことばかりを考えてしまっている。
- そんな無駄な時間と意味のないことに、 頭が乗っ取られてしまっている
自分に自己嫌悪。 - ①に戻る
結論:人間の言葉は全て戯言なので、基本スルーでOK
この本を一言でいうとこうなります。
結論の根拠
私たち人間の言葉とはとても雑味が多く信頼性が低いもの。
私たち人間はちょっとしたことで不安定になってしまう。
嫉妬もある。知能、認識能力にも限界がある。
そんな人間が発する言葉は真に受けることなどできません。
人間と言葉の実際を知ることです。
そして、他人の言葉は全て戯言として接することが大切です。
前提:言葉はとても大切
おそらく、HSPさんにとって、言葉とは何かと考えたときに
言葉ってこんな存在ではないですか?
- 面倒くさい
- 怖い
- ややこしい
- 億劫
- どう処理していいかわからない
その理由としてあるのは、
人の言葉に繊細である、HSPさんは他人の言葉を大事に大事に扱うからです。
そもそも、なぜ、言葉というのは、大事なのでしょうか?
- 学校では先生の話をよく聞くように言われてきた
- 読書感想文を書いたり、課題の本を読んだりすることで言葉の重要性を学ぶ。
- 悪口を言って友達を傷つけると叱られる。
- 言葉が人を傷つける道具になることを学ぶ。
- 難しい文章に取り組むことで言葉の理解力を知る。
- 会社では上司や先輩の話をよく聞くことが重要視される。
- 営業や接客ではお客さんの話を注意深く聞くことが大切とされる。
このような、ことをずーっと言われ続けてきましたよね?
著者は、いやちょっと待て。
この前提がそもそも、おかしいのではないかと言っています。
言葉が戯言である理由
HSPさんは、人間と言葉についての誤った前提を持っているかもしれません。
その前提とは
人は立派で理性的だ。
だから、その言葉もしっかり受け止めなければならない。
しかし実際には
人間は理性的で立派な存在ではなく
不安定であり、言葉も意味のないものが多い
人間の言葉は戯言であり、基本的には無視しても構わないものであると。
と、この本では言っています。
人間のあり方を冷静に見ると、言葉をそのまま受け取ることはできなくなります。
では、人間の言葉を戯言として認識しても良い理由を見ていきましょう。
人は不安定がデフォルトだから
人は簡単に不安定になってしまいます。
特に睡眠不足、栄養不足、運動不足の状態、あるいはストレス過多の状態の時です。
疲れているときに、家族やパートナーの機嫌が悪くなったとか
仕事に追い込まれた人が暴言を吐く様を目にしたこと
または、自分自身がそうなってしまったことがあるのではないでしょうか?
不全感を満たそうとするために言葉を使うから
人間は常に自らの力で自尊心を満たし続けるのはとても難しいものです。
些細なことでも自尊心は揺らいでしまいます。
それに、自分が育った環境で解消できなかった
不完全感も加わってくるので
ますます不安定になるんですよね。
自分自身が自分をオーケーだと言えなくなると、どうしていいかわからず
他人を攻撃して自分を満たそうとするんです。
本来であれば、他人に干渉する権限は誰にもありませんし、そんな筋合いなんてないんですよね。
もし、そんなことを言われたりしたときは
「あなたに言われる筋合いはない」と切り捨ててもOKなんです。
他人に干渉するには、都合のいい理由をつけて
理屈をでっち上げる必要があります。
「お前が悪いから私がムキになってる」と言ったりするんですよね。
他人を攻撃して、自分の不全感を満たそうとする人は
相手の自信のなさや罪悪感、良心などをうまく利用して
なんとか、因縁をつけて相手を巻き込もうとします。
本当にもっともらしい理屈をつけてきます。
だから、自分自身を守るためには
他人に干渉される筋合いがないということに気づく必要があります。
言葉の裏には実は不完全感が隠れていることを見抜きましょう。
不全感を抱えた人にとって、HSPさんは、格好の的にされやすいのです。
なぜなら、HSPさんは、とても真面目な人が多く
「自分も悪いのかもしれないな」と思ってしまいます。
相手を巻き込もうとする時、人間はまるで神様のように振る舞い始めるんです。
自分には相手をコントロールする権利があるかのようにふるまうんです。
いじめやハラスメントなどは分かりやすい例ですが、友人関係でも
気の弱そうな相手に対して支配的になってしまう状況もあります。
会社でもよく起こることです。
上司が部下の仕事ができないと断じ、何をしても良いとばかりに叱責し見下してしまうんですね。
公的な場でもこうしたことが頻繁に生じます。
しかし、仕事であっても相手の人格まで否定する権利は誰にもありません。
それでも自分は神様のように振る舞い、相手の人格を否定し、自分の思い通りに変えようとします。
変わらなければさらに相手を罵倒するといったことを繰り返すんです。
HSPさんは、真面目な性格から、ちゃんと相手の話を聞こうとします。
そして、自分にも非があるかもしれないという罪悪感を頂いてしまいます。
そんな、上司の言葉を真に受けてしまうんです。
まとめ
- 人間は不安定であり、言葉も意味のないものが多い。
- 人間の言葉は基本的には無視しても構わないものである。
- 自己満足や不全感を満たすために人は言葉を使うが、他人を攻撃する権利はない。
- HSPさんは攻撃の対象とされやすく、相手の言葉を真に受けてしまう傾向がある。
何故、言葉に振り回されてしまうのか?
今度は振り回される側の私たちに潜む
振り回されやすい人の心のメカニズムを見ていきたいと思います。
他人に自分を見抜かれる不安
自分よりも相手が
「自分の事や問題点を知っているのでは?」と感じるのです。
特に自信がありそうな人、目上の人地位のある人には
自分が見抜かれてしまうと言う恐れを持ちがちです。
そのために自分にまつわる言葉を過度に重く捉えて
真に受けてしまい振り回されてしまうのです。
その背景には、自信のなさや自己理解、自己一致感の欠如があります。
自分自身のことなのによくわかっていない。
わかっていたとしても、確信が持てないのです。
ある程度の自己理解があれば、相手が言う自分についての発言をスルーしたり
それは的置いていないと跳ね返すことができます。
しかし、いまひとつ確信が持てないために、つい耳を傾けて
他人の言葉の方が正しいのではと思ってしまうのです。
人間を立派なもの、すごいものだと思っている
自分がすごい存在だと感じる人物に対しては
立派で素晴らしい存在として見てしまいます。
自分が他人や立派な存在だと捉えているため、他人の意見や指摘を無視することができません。
特に自分への批判に対しては、客観的な事実のように受け止めてしまいます。
自分の不全感を解消するためには、二つの方法があります。
一つは自分で頑張って「私は大丈夫」という状態を作り出すことです。
もう一つは他人を巻き込んで相手を「あなたは大丈夫じゃない」と貶めることです。
相手を貶めることで、自分の不全感を隠すことができます。
相手を貶めるためには深刻さと重大さを演出する必要があります。
そのため、彼らは重苦しい雰囲気や表情で相手に怒りをぶつけ
相手が自分をダメな存在だと感じさせようとします。
時には戯言でも、深刻な雰囲気や感情による脅しを交えて相手を押し切ろうとします。
共感しすぎてしまう
HSPさんは、共感をとても大切にします。
まさに相手と一体化するようなコミュニケーションが
あるべき姿だと思っています。
しかしながら、実際には共感はうまくいかないことがしばしばです。
共感しようとする姿勢は、不全感を自分以外の方法で満たそうとする輩の
格好の餌食となります。
最初はうまく共感できていると思っていますが
次第に相手は、「話を聞いていない」「私の気持ちがわかっていない」と言って振り回すようになります。
共感が大切だと思っているあなたは、その言葉に衝撃を受けます。
こんなにがんばっているのに、相手にそんなことを思わせると言う事は
自分には何か問題があるのだと捉えてしまいます。
慌ててさらに相手に共感しようとして、まんまと相手の不全感解消の道具となってしまうのです。
そんな状態では、他人の言葉をスルーすることなどできるはずもありません。
自他の区別の弱さ
HSPさんは自他の区別が曖昧です。
自他の区別がついていないとは、言葉は文字通り
自分の胸をえぐるかのように迫ってきます。
不意にかわすことができません。
過剰な客観性
HSPさんは、とても真面目な人が多いので、常に正しくあろうとします。
客観的に見て正しいかどうかに過剰に基準を置いてしまっていませんか?
自分の主観で物事を捉えていると言うよりも、外部に善悪正誤の基準があります。
主観的で感情のままに行動している人のように、私はなるまいと感じています。
その反発も手伝って過剰に客観的であろうとしてしまうのです。
自分の基準が信頼できない
客観的であろうとすると、自分の中の基準が信頼できず、常に正しい基準が外部にあって
それに従わなければならないと言う考えに縛られてしまいます。
自分自身のことなのに、よくわからなくなってしまうことってありませんか?
外部にある基準を、自分はその至らなさ、未熟さゆえに知りえていないと感じています。
他人はそのルールを自分より知っているように感じていて自信がありません。
自分の言動もその基準に照らして正しいか間違っていたかを知りたくなります。
実際は世の中には客観的な基準などはありません。
何が正しいかは多元的です。
主観同士のぶつかり合いでもあります。
だから自分の基準を持って自分の行動を決めていくことが必要になります。
常に客観的であろうとすると、その判断材料として
他人の言葉が重視されることになります。
なんでもない言葉、スルーすべき言葉までも
金科玉条のように受け取ってしまうことになるのです。
「耳の痛い話ほど、受け止めなければならない」と感じている
HSPさんは、とにかく真面目です。本当に真面目な人が多いです。
だから、耳の痛い話でもちゃんと聞こうとします。
「〇〇さんて、真面目すぎるよね」と言われようものなら
そんな真面目すぎる自分を変えようとさえします。
独りよがりになることを避け、自分の感覚を疑い、他人からの指摘を素直に受け止めようと努めます。
しかし、他人の言葉が正しいわけでもなく、雑味も多く含まれます。
そんな危険性に気がつかず、他人の言葉を無差別に受け止めてしまうために
言葉に振り回され、本当の問題が何かもわからなくなるのです。
受け止める側に主体性がなければ、外から浴びせられる言葉はただの毒でしかありません。
罪悪感を免責されたいがために、他人の「言葉」に執着する
最後に取り上げるのは罪悪感の強さです。
HSPさんには本来、感じなくてもいい
罪悪感を常に抱えてしまう人が多いですよね。
自我の不安定さや、他人からのYou are not OKいう因縁を
真に受けてしまっています。
だから本人もよくわからないのに
なぜだかずっと罪悪感を抱きながら生活していたりします。
別の言い方をすればニセの責任を背負わされたまま人生を生きています。
これがあると、他人がそれを嗅ぎつけて、さらに自分の不全感を解消する
はけ口として狙われたりもします。
「あなたのせいで私は傷ついた」と言われれば、胸に潜む罪悪感が反応して
それに巻き込まれてしまうのです。
当然言葉に振り回されやすくなります。
さらに、他人から
「あなたの罪は許された」と免責されたいがために
他人の言葉を求めようとしてしまいます。
自分が背負った責任を自分で解く事は難しいため
免責のきっかけを他人の言葉の中に求めてしまうのです。
しかし、他人の言葉では、期待するような免責を果たすことができません。
結果、余計に振り回され傷ついてしまうのです。
まとめ
- 他人に自分を見抜かれる不安があり、自分よりも相手の方が自分のことや問題点を知っているのではと感じる。
- 自信がありそうな人や目上の人に対して自分が見抜かれてしまうという恐れを持つ。
- 自己理解や自己一致感が不足しており、自分自身のことをよく理解できない。
- 自分が立派な存在だと感じる人に対しては、他人の意見や指摘を無視できず、批判に対しても敏感になる。
- 共感しすぎてしまい、相手の言葉に振り回されることがある。
- 自他の区別が曖昧で、自分と他人の境界が曖昧になる。
- 過剰な客観性を求め、外部の基準に縛られる傾向がある。
- 自分の基準が信頼できず、他人の言葉を重視しすぎる。
- 耳の痛い話にも真摯に向き合いたいと思い、他人の言葉に振り回されることがある。
- 罪悪感を免責されたいがために、他人の言葉に執着し、振り回される。
どうすれば、他人の言葉に振り回されないようになるのか?
その言葉のエビデンスはあるのか?と冷静になる
例えば知人から
「あなたはここが良くない」と言われたとします。
上司からは
「お前は仕事ができない」と言われたとします。
果たしてそれは事実でしょうか?
「いや、意見をくれた人はみんなから信頼されているから正しい違いない」と
感じるかもしれません。
でもたった1サンプルです。
エビデンス証拠が不十分なのに、立場や因縁で強引に押し切ろうとしているだけです。
どこまで、もっともらしく見えたとしても、確定されていない意見でしかないのです。
日常生活で飛んでくる数人の言葉など、科学から見たら事実として取り上げるに全く値しません。
検証もされていない日常で接する他人の言葉などは
全て戯言聞き流して良いものである事はこうしたことからもわかります。
もしあなたが、他人の言葉に振り回されそうになったら
「わずか1人2人の治験しかしていない薬言葉を飲めるだろうか?」
と自分に問いかけてみて下さい。
あるいは頭の中で
「エビデンスを示してください」と相手の言葉を検査することをイメージします。
当然、ほぼ全ての言葉は証拠不十分で却下となります。
他人の言葉から距離を置きスルーしやすくなります。
他人の言葉をそのまま受け取らないのは自然なこと
私たち人間は外界から入ってくるものに対しては
必ずチェックを入れ異物は除外するものだということがわかります。
外界にあるものと言うのは様々な有害物も混ざっています。
自分の体には毒かもしれません。他人の言葉も同様です。
そのまま受け取ることができません。
言葉をスルーせずに受け取ると言うのは、言葉に振り回されて自分が死んでしまいます。
生き物は外界から来るものをまずは除外するチェックを撮ったもののみを受け取ります。
しかし振り回される人たちは、まずは素直に受け取らなければならないと思わされています。
そして実際に言葉に付随する様々なネガティブな要素に振り回されてヘトヘトになっています。
健全な状態であれば、外から来るものはまず除外する。そしてチェックが入って
安全なものだけを通すことが自然なのです。
真の意味での直とは、除外とチェックのプロセスが自動化されてスムーズに見える状態を言うのかもしれません。
歪められた事実に注意する
人と話すときは、でっち上げられた事実にも注意が必要です。
注意深く聞いていないと、意図的に事実が歪められていることがあります。
例えば、仕事での成功や失敗って、どこが基準なのか曖昧です。
目標が高すぎたのかもしれないし、会社がサポートしてくれなかったり
外的な要素で達成できないこともありますよね?
HSPさんは、「自分がいけなかったのかもしれない」って思ってしまいますよね?
でも、そんな風に思っちゃいけません。
例えば、サッカーでも、失点するのはゴールキーパーやディフェンダーが悪いって言われがちだけど
実際は前線の選手や監督の指示がいけなかったのかもしれない。
だから、相手にエビデンスを求めて、言葉に惑わされないようにしましょう。
自分の意見を主張するときも、環境や関係性を考えて客観的な証拠を示すことが大切です。
作られた事実に惑わされそうになった時は
頭の中で相手に証拠を示すよう求めることが重要です。
ただし、実際に相手に直接言うのではなく、頭の中でイメージするだけでも十分です。
相手が証拠を示さなければ、「不十分ですね」と却下すれば良いのです
課題を分離しよう
他人の機嫌を伺ったりしていませんか?
他人の機嫌というのは、他人の私的領域です。
多くの場合はあなたとは関係のないところでアップダウンをしています。
プライベートでの問題があるかもしれません。ただ体調が悪いだけかもしれない。あるいは過去の不全感を引きずってよくわからないけど、テンションが低くなっているだけかもしれません。いずれにしてもその人の機嫌はその人がなんとかするものです。あなたに責任はありません。
もしかしたら私のせいかもと考えて下手に一言を伺うと
「あんたのせいよ」と本当は責任がないのにあなたに因縁を向けられることにもなりかねません。
あくまで外側に出ている言動だけを相手にしましょう。
あなたに関わりのないことには気を向けないことです。
他人の機嫌や考えが気になったら相手の頭の中を覗き込んでいないかをチェックしてみてください。
だんだん振り回されにくくなってきます。
本当の”共感”を理解する
HSPさんって共感力が高い人が多いです。
共感することは大切であり、相手の痛みや感情を理解し受け止められる。
これは、なかなかできることではありません。
これができる、HSPさんは本当に素晴らしいと思います。
しかし、ここで注意が必要です。
実際の共感の意味は、ただ相手の痛みに同情するだけではありません。
精神科医やカウンセラーのような専門家たちは、冷静な姿勢で接し
適切な距離を保ちながら援助することを重視しています。
言葉に振り回されることは、正確には共感ではなく
ただ相手の私的領域に巻き込まれてしまうことです。
溺れている人を助けるためには、自らも一緒に溺れる必要はありません。
同じ苦しみを共有することで問題が解決するわけではありません。
むしろ、冷静でクールな態度を保ちながら、状況を的確に把握し
必要な援助を提供することが求められます。
自身が困難な状況に陥った際に、冷静な態度で状況を把握し助けてくれる人が現れると
安心感や安全感を得ることがあります。
その上で、適切な気遣いを示してくれることも共感の一環です。
ただし、他人の言葉に振り回されることは、適切な共感ではなく、ただ巻き込まれているだけです。
もし他人の言葉に振り回されそうになったら
自分が間違った共感をしていないか?
ただ巻き込まれていないか?を振り返ってみることが重要です。
言葉のセキュリティレベルを上げよう
お客さんと接するときは、基本的に玄関先や応接間で対応するものです。
寝室まで案内するのは普通はしないし、あまり親しくない人とは
玄関先でちょっとした会話をしておしまいです。
会社でもセキュリティーが厳しくなって、入り口にゲートがあって、執務フロアと
応接フロアが明確に区別されるようになりました。
知らない飛び込み営業には冷たくあしらうか、まずは玄関先で軽く対応することが一般的です。
言葉についても同じような考え方があります。
自分を家や会社に例えてみて、他人の言葉は基本的に玄関先、つまり自分の体の外で受け止めるものです。
寝室に入れるほどの言葉ではありません。
言葉に振り回されてしまう人は、まるで知らない人を寝室に上げるように
言葉にすぎる情報を過剰に聞いてしまっているんです。
これまで見てきたように、他人の言葉には信頼性の低い要素が含まれていることがよくあります。
そんな言葉を受け入れてしまうのはセキュリティー的に甘すぎます。
まずは言葉を自分の体の外側に返すようにしましょう。
具体的には、振り回されそうな言葉をかけられたら、それを自分から遠ざけます。
そして、マンションやビルの入り口のゲートの前で
その言葉やその人が立ち止まっている様子をイメージします。
そして、警備員や受付の人が対応していて
「入りたいならIDカードや証明書を見せてください」と伝えていると思い浮かべてください。
ただし、1人や2人の意見だけでは証明書にはなりませんし
でっち上げた証拠もだめです。そうやってチェックされると
ほとんどの言葉がゲートを通過できないことに気づくはずです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、ご紹介した内容は、一部分のご紹介となります。
もし、ご興味が湧いたのであれば是非、手にとって読んでみて下さい。