こんな方に向けて
- ヤマト運輸ドライバー職の中途採用における選考フローが知りたい
- 面接ではどんなことが聞かれるのか、気になる
- 選考材料はどんなことがあるのか知りたい
この記事でわかること
- 応募から合否の結果が出るまでの期間
- 選考の材料となること
- 筆記試験や適性検査などの内容
- 面接ではどのようなことが聞かれたのか
上記を筆者が自ら体験したことを元に解説していきます。
この記事を書いた人について
- 40歳で妻子持ち
- 3年ほどヤマト運輸の契約社員(アンカーキャスト)経験済み
- いったん、ヤマト運輸を退職して1年のブランクを経て正社員へ再挑戦
ヤマト運輸の選考には最低でも1ヶ月以上を要する
これは、覚悟してください。
いくら、人手不足の業界とはいえヤマト運輸は宅配最大手企業です。
意思決定までに非常に時間がかかります。
必ず、在職中に転職活動を進めてください。
大体一つのことが終わるたびに、1週間くらいかかります。
第一次面接終わって一週間。
筆記試験が終わって、一週間といった具合です。
選考フロー
- クレペリン検査
- 一般常識
- 作文(100字程度で志望動機)
※内容は地域により違いがあると思われます
第一次面接
一次面接はどんなことを聞かれるの?
突拍子もない事は聞かれません
限られた時間の中で
求める人材を正確に選びぬくための、質問のパターンは自ずと決まってくる。
採用側は、何十人、何百人と面接をします。
ヤマト運輸のような、大手の企業には当然応募者も多いです。
なので、下記のような定番なことが聞かれます
- 現在(前職)の仕事内容 職務経歴
- 志望動機
- 転職理由
- 逆質問
実際に私が聞かれた質問
- なぜ、前の会社を辞めたのか?
- ヤマト運輸に入りたいのか、宅配の仕事がしたいのか?
- どんなSDになりたいのか?
- 転職歴が多い理由は?
- SDは集配だけではなく営業が伴うけど、どう?
私は、手応えを感じられなかったと思っている。
「絶対落ちた…」としか思えませんでした。
だってね
- 15分くらいで、面接は終わってしまった。
- 面接官の質問に的確に答えることができなかった。
- 逆質問で「特にありません」と答えてしまった
- 面接官が高圧的な印象だった(和やかな雰囲気ではなかった)
しかし、結論から言うと、筆者は第一次面接は通過しました。
振り返ってみると、下記のようなことを面接官から言われたから。
「SDになったら、こういうところを意識して取り組んでほしい」
「あなたの、特性や経歴を踏まえてどうやって、ヤマト運輸に貢献できるのかを、深掘りしてみてほしい」ということを言われたんですよね。
これって、最終面接へのアドバイスじゃん!だと感じ取りました。
筆記試験
SPIではなくヤマト運輸が作る独自の試験【対策しなくてもOK】
- 第一次面接通過後1週間以内くらいに実施
- 主幹支店にて実施
- 一般常識的な筆記試験(四則演算や漢字の読み書き)
- 100文字程度のちょっとした志望動機みたいな作文あり
(例:あなたはどんなドライバーになりたいですか) - クレペリン検査
※私の住む県の場合です。
違うエリアに寄っては若干内容が違ってくる可能性もありますので参考程度にしてみてください。
クレペリン検査について
クレペリン検査とは、足し算を繰り返す心理テストです。
どんなことをやるのか、イメージを掴みたい方は
コチラのサイトの「検査方法」という動画をチェックしてみてください。
また、本番前に練習しておきたい人は下記のリンクから練習問題がダウンロードできます。
健康診断について
- 会社指定の病院にて受診する(受診料はかからない)
- 会社指定の病院以外で受診する場合の受診料は立替えた後後日精算(9000円くらい)
- 健康診断結果が出るまでに2週間以上かかる場合がある(筆者の場合は2週間で手元に入りました)
- 診察
- 既往歴及び業務歴の調査
- 自覚症状及び他覚症状の有無の検査
- 測定(身長、体重、BMI、腹囲)
- 視力検査
- 聴力検査
- 胸部レントゲン検査
- 血圧測定
運転記録証明書
運転記録証明書は、「交通違反や交通事故、運転免許の行政処分の記録」などを証明する書類です。
過去5年、3年または1年の期間の交通違反、交通事故、運転免許の行政処分の記録が記載されています。
ヤマト運輸は事故に対して非常に厳しい
ヤマト運輸はとても事故に厳しい会社です。
重大な事故歴や違反歴があったりした場合は、採用されない可能性が非常に高いです。
まったくの無事故無違反でなければいけないのかというと、そうではなく
軽微な事故や違反は採用に大きく影響はありません。
申請方法と交付手数料
1.証明書申込用紙を添えて郵便局から申し込む
証明書申込用紙は、警察署、交番、駐在所、及び各センター事務所に備え付けてあります。
2. 直接免許センターで申し込む
3. 専用アプリを使ったインターネット申し込み
申請した証明書の交付されるまでの時間
- 郵便の場合は、申請から1~2週間程度の日数がかかる
- 直接免許センターで申請すれば当日には交付されるが、3時間位待たされる
最終面接
ヤマト運輸はどんなドライバーを求めているのか
- 会社に利益をもたらすドライバー
- 営業活動が最も重要な業務である
2023年7月。僕は、実際に面接を受けてみて、面接官からは、このようなメッセージを感じました。
下記は、実際に面接で言われたことです。
- ドライバーとして、最も重要なのは集配ではなく営業活動である
- 気楽に荷物の配達がやりたいのであれば委託としてやってください。
- 正社員はどれだけ会社にとって利益をもたらす存在になれるか
- つまり、営業活動にどれだけ、リソースを注げるか。
- 新規荷主の獲得または、既存荷主の増貨交渉
- 荷物の集配は当然
- SDの労働時間を削減するための募集ではない
要するにどういうことなのかと言うと
ヤマト運輸の正社員であるセールスドライバーのメインの業務は
宅急便の配達や集荷という認識では、正しくない。
それは、業務の一部分であり、最も重視すべきは、どれだけ営業活動を行えるか。
配達のスピードが早いだけでは評価がされにくい。
であると、僕は解釈しました。
こんな仕事を当たり前にサラッとやれる自信はありますか?
少し、ギョッとしたのは
”集配はやって当たり前”という部分。
これが、当たり前にやらなければならない業務です。
- クレーム対応して、クレーム厳禁
- 時間指定を死守
- 毎日150~300個の配達(常にダッシュ)
- 荷物の問い合わせへの対応
- 集荷先への対応
- 団地5階まで、水や米20kgの配達
- 再配達対応
- 無事故無違反は当たり前
- 駐車した回数や、バック回数が多いと詰められる
限られた時間の中で、営業活動への時間を確保するためには
これらの膨大な業務を効率的に進めていく必要があります。
営業活動のための時間を作り出さなければなりません。
それはもう、本当に常に時間との闘いです。
必死こいて、ようやく捻出できる。そんな世界観だと思います。
ヤマト運輸のセールスドライバーの業務は
簡単にサラッとできる量では決してありません。
集配を人並みにできるようになることでも、それは大変なことです
”集配はやって当たり前”というのは、かなりハードな要求であるなというのが
僕の正直な感想です。いやいや、集配だけでもかなり大変なことですって。
たしかに、委託やアンカーキャストの運用が
しっかり回っているセンターのSDの業務量は、かなり軽減されているでしょう。
しかし、そんなセンターばかりでもありません。
最後に、僕は最終面接で落ちました
僕は最終面接まで進みつつも、残念ながら内定には至りませんでした。
今から、最終面接に臨む人にアドバイスをさせてもらうなら
最終面接でのポイントは、セールスドライバーとして、最も重要なのは
営業であるという点を意識して、面接に臨むと
会社側の要求とマッチするかもしれないです。